介護施設で働く相談員の役割、連絡調整編

介護施設で働く相談員の役割、連絡調整編

介護施設で働く相談員の仕事は他から見ると中々把握しにくい部分があります。

 

どんな仕事をしているのか、どんな役割を持ってるのか、ここでは相談員の多様な仕事の中から連絡調整についてご紹介していきます。

 

社会資源と高齢者を繋ぐ

相談員は社会資源を活用して高齢者へ自立した生活を送ってもらう目的があります。地域の社会資源を把握しておき、高齢者からニーズが出た際に双方を繋ぐ、中間地点の役割があります。

 

社会資源は様々なものがあります。

 

例えば、高齢者が外出をしたいと希望した場合は介護タクシー、住んでいた自宅の売却等をしたい場合は不動産関係、相続などの悩みがある場合は後見人をしてくれる団体への手配などがあります。

 

近年はニーズが非常に複雑化となっていますので、それに見合った社会資源の紹介が相談員にとっては大切なこととなります。困っている方を直接助けることもありますが、場合によっては困っている方を間接的に助けることも必要になってきます。

 

相談員としては、日ごろから自分の働く周りにはどんな社会資源があるのか把握をしておく必要があります。

 

家族と本人の調整役をする

ほとんどの場合、老人ホームに入居すると家族は毎日会いにいきません。場合によっては毎日会いにくる家族もいますが、それはごくごく一部の家族です。会いにいけないからといって興味や関心が無くなったわけではなく、仕事や自身の家庭の事情などで会いに行きたくてもいけない場合があります。

 

そんな時は相談員が間を取り持って、やりとりの橋渡しをしたり、家族に高齢者の情報を提供したりなどをしていき、関係を保っていきます。

 

それはもちろん、家族などの相談役としても機能をします。介護施設に入所している方の中には高齢者と家族の関係性が悪い場合があります。また、介護施設に入所してしまって関係が悪くなった場合もあります。そんな時には相談員が相談を受けて家族と高齢者の関係を修復する役割があります。

 

クレームを対処、調整する

介護のクレームの大半は介護士と高齢者、介護士と家族の間で起こります。しかし、家族や高齢者の中には直接お世話をしてもらっている介護士には何もいえない方もいるのが現実です。

 

そんな時には相談員が話を聞くことになります。相談員が話を聞いて、介護士に伝える。介護士から得た情報を家族に伝えるといった調整をしていき、上手にクレームや不満を処理していくことが大切になります。

 

相談員は施設の顔として機能している部分がありますので、これらの調整は非常に重要な役割であるといえます。

 

保険者に連絡をする

介護施設は介護保険上の施設になりますので、保険者が適切に運営しているのか見守ります。保険者の大半は市町村が行っており、定期的に監査にやってきたり、調査を依頼されたりします。ほとんどの介護施設では相談員が返答の役割をしています。

 

例えば、調査であれば、平均的な介護度の報告、事故の数の報告、施設の契約書の提示などがそれにあたります。監査の場合は責任者と相談員がセットになって対応することが多いといえます。

 

これらは施設長が責任者として対応はすることになりますが、より現場のことが分かっている事務職として相談員が実質的な実行者として行動をすることが多いです。

 

また、近年は保険者の見方も厳しくなっているため、介護保険に精通している相談員が求められる傾向になります。

 

相談員として、社会福祉的な知識だけではなく、介護保険の知識を持っているケアマネジャーのような相談員も必要性が強まっています。現実的には介護施設は社会福祉士よりもケアマネジャーの資格を優先しているところもあるほどです。

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