介護士が出来ることと、出来ないこと(医療行為との境界線)

介護士が出来ることと、出来ないこと(医療行為との境界線)

介護士の業務について引き続き書かせていただきます。

 

前回の記事⇒介護士はどんな場所で働いているのか?施設系と在宅系

 

今回は介護士ができることとできないことについてです。

 

介護士はいろいろな制限の中で仕事をしています。

 

もちろん医療行為をしてはいけませんし、大掃除はしてはいけない、犬の散歩に行ってはいけない、などいろいろな制限の中で仕事をしています。

 

介護制度は頻繁に見直しがあるため、以前はしてはいけなかったことが医療から介護へ移って来ている場合もあり、日々新しい制度について敏感になる必要があります。

 

医療行為と介護の境界線

最近、介護の資格を取った人や、介護福祉士を受験した人などはもうご存知だと思いますが、以前は介護士がしてはいけなかったタン吸引や胃ろうについて介護士も習う機会が設けられています。

 

実際に施設などでタン吸引、胃ろうを行う場合はもう一度実際にするための講習を受ける必要がありますし、タン吸引のときに医療で行うほど奥までチューブを入れることはできません。

 

介護にできることは増えている

以前は医療行為とみなされていたことが現在では介護士がしてもいいとなっていることも多くあります。

 

例えば、爪切りや体温を測ることも以前は医療行為でした。現在でも白癬の爪については介護士が触ってはいけないことになっていますが、健康な爪については切ってもいいことになっています。

 

介護士がしてもいいこと

では、実際に介護士がしてもいいことについて見ていきましょう。以前は医療行為とされていたことが現在では介護士もできるようになりました。

 

・体温計での体温測定
・自動血圧測定器での血圧測定
・新生児以外のパルスオキシメーター装着(酸素量の測定)
・専門的な判断が技術がいらない場合のガーゼ交換
・軟膏の塗布
・白癬のない健康な爪の爪切り
・歯ブラシ
・綿棒
・耳垢の除去※耳垢塞栓の除去はNG
・ストーマのパウチにたまった排泄物の廃棄
・カテーテルの準備と体位保持
・市販の浣腸

 

本人、家族からの依頼があった場合可能
・シップの塗布
・点眼
・一包化された内服薬の内服
・座薬の投入
・鼻腔粘膜への薬剤噴射

 

私が学校で介護のことについて勉強していたときは講師から「人の体の穴に1p物を入れることは医療行為です」ときつく言われていたので、改めえずいぶんと緩和になったなと感じます。

 

ただ、介護士がどのくらい最新の知識を持っているかは各個人によって違いがあることも頭に入れておいた方がいいです。

 

 医療行為以外にもしてはいけないことがある

介護士がしてはいけないことは必ずしも医療行為だけではありません。特に訪問介護やヘルパー日誌が必要になる施設(サービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホームなど)で遭遇することです。訪問介護のときは、本人が自分でできないので困っていることのお手伝いが基本です。

 

家族と暮らしている場合は、家族との共同の場所の掃除などはできません。一人暮らしの場合はできるリビングなどの掃除ができないのです。ただ、寝室など共同で無い部分の掃除は可能です。洗濯ものも、家族の洗濯物を一緒に干すことはできませんし、料理も家族の料理は作ってはいけません。

 

一人暮らしをしている方の場合でも、普段の掃除はしてもいいですが、大掃除はしてはいけません。もし衣替えが必要なら、支援の時に少しずつ入れ替えることはグレーゾーンですが、一機に衣替えをしてしまってはいけません。あくまで普段の生活で困っていることのお手伝いです。

 

換気扇の掃除や、エアコンのフィルター掃除もできないことです。基本ヘルパーは台に乗らないで手の届く範囲での仕事になります。

 

もし、台に乗って物をとることで落ちるなどのケガをする可能性があるので台に乗っての掃除などはできません。作る料理についても、普段の料理は良くても、おせちなどの特別な料理を作ることはできません。

 

次は⇒介護士と看護師の他の職種との違いについて

 



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