介護士の仕事で辛かった体験談

介護士の仕事で辛かった体験談

私は介護の仕事を10年以上続けていますが、その中でもつらかった体験談をご紹介していきます。

 

10年以上続けている仕事ですので、とても楽しい仕事ですが、中には辛かったこともあります。

 

これから介護を目指そうと考えている方は、こういう辛さもあるのだということを理解しておいてください。

 

担当をしていた方が亡くなったとき

私が働き始めて仕事に慣れた頃、1人の高齢者の担当につきました。私の人生で最初の担当です。

 

担当といっても特に特別なことをするわけではありませんでしたが、私にとっては非常に思いれの強い方になっていました。

 

その高齢者の方は、とても可愛らしく私のことを下の名前で呼んでくれて、子供がいなかった方なのでまるで私を自分の子供のように接してくれていました。

 

しかし、高齢者なのでいつかは別れが来ます。私の場合は突然の別れでした。

 

その高齢者はある日急に体調が悪くなり、病院に運ばれてそのまま帰らぬ人となりました。死因は脳梗塞でした。

 

その日私は夜勤明けで自宅で寝ているところ、職場から電話がかかってきて「〇〇さんが亡くなった」と聞きました。

 

昨日まではとても元気で、変わらず私のことを下の名前で呼んでくれていたのに…とても信じられない気持ちでいっぱいでした。翌日身内がいないその方の葬儀は、施設内で行われました。

 

今でもその方の亡くなった時に顔は忘れることが出来ません。

 

そこから私は高齢者と深く関わるのが怖くなったのです。深くかかわって、信頼関係を築いていくことを目標としていましたが、その方との突然の別れを経験して深く関わると亡くなった時のダメージが大きいので、距離を置いて接するようになってしまいました。

 

先輩から言われた一言が私を救ってくれた

そんな仕事の行い方をしていたので、周りからは注意されることがありました。もっとも笑顔で仕事をしてほしいや、もっと高齢者との距離近づけてといわれましたが、どうしてもそれが出来なかったのです。

 

そんな時同じ職場の先輩から食事に誘ってもらいました。私はなぜ自分がそのような行動をとるのか先輩に相談をしました。

 

その先輩も私と同じような経験をしたと言っていました。

 

「その気持ちはとても分かります。高齢者は私たちよりも早くこの世からいなくなるけど、だからといって距離を置いてはいけません。私たちの仕事は残りの時間が少ない高齢者の人生を充実したものにするのが仕事です。あなたが担当していた高齢者の方は、亡くなる前にもう一度あなたに会いたい、ありがとうと言いたいと言っていたそうですよ」

 

といわれました。

 

私はその時涙が止まりませんでした。嬉しかったのです。ありがとうと言いたかったと、亡くなる前に言ったと聞いて、今まで高齢者と距離を置いていた自分が恥ずかしくなりました。

 

私の仕事は高齢者に自立した余生を送ってもらうこと

その日から私は以前のように高齢者と距離を縮めて、いかにその方に充実した余生を過ごしてもらえるのかを考えることになりました。

 

満足できる生活を送ってもらえるにはどうしたら良いのか、それだけを考えて仕事に取り組みました。

 

その後、何人もの高齢者を見送りましたが、悲しいと思う気持ちはもちろんありますが、以前のように立ち直れないぐらいショックを受けることはなくなりました。自分の出来ることを出来る限りやった高齢者からは最後にはありがとうと言われていました。

 

介護士としてどう接するべきなのか

介護士は非常に難しい仕事です。中には高齢者と仲良くなりすぎてはいけないといわれることもあります。

 

しかし、それを考えてしまいますと、どうしても信頼関係は築くことができません。私は辛い経験をして介護士として何が大切なのかを学べたような気がします。

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